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イベント

2010年09月13日 up 終了しました。ご参加ありがとうございました。

月例勉強会「乳がん検診啓発運動の現状と問題点」

日 時: 2010年09月23日(木・祝) 15時00分から18時00分
会 場: 高木学校(曙橋ビル2階チャイルドライン会議室)
     東京都営地下鉄新宿線「曙橋駅」下車、A4またはA2出口より徒歩4分
     (※A3出口は工事中のため現在閉鎖中です)
     →周辺地図はこちら
主 催: 高木学校
参加費: 500円(資料代)
申 込: EメールまたはFAXで高木学校事務局までご連絡ください

概 要:

「乳がん検診啓発運動の現状と問題点」
− TBS乳がん検診キャラバンへの要望書提出にいたった経緯と今後について

 いまや2、3人に1人ががんになると言われる時代です。がんで亡くなる人を減らす重要なカギとして、早期発見・早期治療を可能にするがん検診があげられ、国も検診受診率向上に力を入れています。
 しかしがん検診といえども、いわば医療行為です。あらゆる薬が副作用を伴うように、またあらゆる検査に限界があるように、死亡率を低下させるという利益が見込めるがん検診はきわめてわずかで、利益が見込める検診であってもさまざまな不利益が不随します。
 にもかかわらず、全国各地で繰り広げられている乳がん啓発活動やピンクリボン運動では、早期発見の利益ばかりが強調され、がん検診の不利益に触れられることはほとんどありません。「検査が体に悪いわけがない」「検査は受ければ受けるほどいい」という思い込みすら感じられます。
 2009年11月にアメリカ予防医学作業部会が乳がん検診に関する推奨内容を変更するなど、海外で検診の見直しが進むなか、私たちKMaCS(※)は日本でも科学的根拠に基づくがん検診を普及させたいと考えて情報の収集と発信を始めました。今年6月には、20から30代の女性だけを対象としているTBSの「余命一ヶ月の花嫁・乳がん検診キャラバン」に、医療関係者やサバイバーらと共に、内容見直しを求める要望書も提出しました。
 今回は、私たちKMaCSのこうした活動や集めた情報をご紹介しながら、乳がんサバイバーの視点で見た乳がん検診啓発運動の現状と問題点について考えたいと思います。

(※)KMaCS(ケイマックス):
「もっと知ってほしい(Know More about)「がん検診」(Cancer Screening)のこと」プロジェクト。科学的根拠に基づくがん検診が普及し、検診に伴う利益・不利益が十分に伝えられ、救える命を守れる社会を目指して、2010年2月から、がん検診に関する情報発信の活動を行っています。メンバーはがん検診に関心を持つ有志です。

内容および話者プロフィール:

 「乳がんサバイバーの視点で見たピンクリボン運動と乳がん検診」
  寺田真由美さん  KMaCS代表・乳がんサバイバー
           NPO法人キャンサーネットジャパン認定がん情報ナビゲーター

 「がん検診および医療被曝に関する海外情報」
  田所多佳子さん  KMaCSメンバー
           一般社団法人日本癌医療翻訳アソシエイツ 副理事長



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