TOPページイベント > 高木学校 第25回市民講座「「アルジュン・マクジャニ著『トリチウムの危険性を探る』翻訳者から聞く」

イベント

2024年12月3日 up New !

高木学校 第25回市民講座
「アルジュン・マクジャニ著『トリチウムの危険性を探る』翻訳者から聞く」
オンライン連続講座へのお誘い

 東電福島第一原発事故で溶け落ちた核燃料デブリの冷却汚染水には種々の放射性核種に加え大量のトリチウムが含まれています。トリチウムは水素の同位体で、多核種除去装置(ALPS)で処理してもこれを除去することができませんが、希釈して基準値以下なら問題なしとして海洋投棄されています。本当に危険性はないのでしょうか?

 本書ではトリチウムの生成からその挙動、生物に対する影響までを記述しています。書名に表されているようにその危険性は探求段階であり、データが不足しています。何がわかっていて、どのような研究が求められているのか、翻訳者と一緒に考えてみませんか。事前の質問もお受けします。


日 時: 第1回 2024年12月15日(日) 13時00分 から 15時00分
     第2回 2025年1月19日(日) 13時00分 から 15時00分

会 場: オンライン会議システムZoomを使用したオンライン講座です。(定員:90名)
     ・資料PDFを準備しますので、事前のダウンロードをお願いします。
     ・講演は録画して後日公開します。

主 催: 高木学校

参加費: 無料 カンパ大歓迎!
      <送金先> 郵便振替 00150-8-28425
      (ゆうちょ銀行019店 当座 口座番号0028425)加入者名 高木学校

申 込: 以下の申込みフォームより申込みをお願いします。
     → 第25回市民講座参加申込みフォームから
     ※2回目締切:1月18日(土) 23:00まで
     折り返し、事務局より市民講座参加用のURL等をメールでお送りします。
     入力していただくメールアドレスに誤記があるとメールが届かないので、
     ご注意ください。定員(90名)になり次第、受付を終了します。

【Zoom を初めて使用される方へ】
※マイク・スピーカー機能のついた PC、または、スマートフォン、タブレットが必要です。
※スマートフォン・タブレットをお使いの方は、Apple Store または Google Play から「Zoom」で検索し、「ZOOM cloud meetings」アプリをインストールしてください(無料)。
※パソコンをお使いの方は、参加 URL をクリックすると自動的にアプリのダウンロードを要求しますので、許可してインストールしてください(無料)。
※開始時間になりましたら、参加 URL を再度クリック(またはタップ)いただくか、トップメニューの「参加」ボタンから、会議 ID とパスワードを入力して入室してください。

※チラシ(PDF/424.1kb)のダウンロードは、こちらから


プログラム:
■第1回目 2024年12月15日(日)
< 13時00分 から 13時05分 >
 はじめに 今なぜトリチウムなのか? 崎山比早子

< 13時05分 から 14時05分 >
(1) 原子力施設からの放出、環境挙動、規制値など 天野光
米国の科学者マクジャニさんが執筆された『トリチウムの危険性を探る』をベースにして、トリチウムについての話をします。トリチウムについての基本的な話から、生成、環境中での濃度や挙動、存在形態、有機結合型(OBT)、トリチウムは濃縮するかといった話、原子力施設等からの放出、福島原発事故由来の処理汚染水からの放出、放出の規制値といった話題について話をしようと思います。

< 14時05分 から 15時00分 >
(2) 被ばく影響の評価と胎児への催奇形性影響 崎山比早子
放射線にはエックス線、ガンマ線、ベータ線等でエネルギーの異なるいろいろな種類があります。「トリチウムの出すベータ線はエネルギーが低いから安全」なのでしょうか?体内に 入ってどうなるのでしょう?妊婦がトリチウム汚染された場合、胎児への影響は?胎児の被ばく影響は、ほとんどが広島・長崎の被爆者から得られたもので、トリチウムについてのデータはありません。放射線が生物におよぼす影響に基づいて考えます。

■第2回 2025年1月19日(日)
< 13時00分 から 14時00分 >
(3) ミトコンドリアと健康、免疫系への影響 高垣洋太郎
ヒトの生物理解は、21世紀に入って、ヒトゲノムの解読、ミトコンドリアの動態、腸内細菌と免疫の 3 局面での新展開が、医療でパラダイムシフトを起こしている。ミトコンドリアは、独自の遺伝情報を保有し、細胞内共生生物とも考えられているが、ここでは健康への関与と疾患発症への寄与とを概観してみたい。

< 14時00分 から 15時00分 >
総合討論


当日資料:
【1】原子力施設からの放出、環境挙動、規制値など 天野光(PDF/3.6Mb)
【2】被ばく影響の評価と胎児への催奇形性影響 崎山比早子(PDF/10.1Mb)
※訂正:「被ばく影響の評価と胎児への催奇形性影響」p.8の線量の計算に誤りがありました。該当ページのみ訂正したファイルのダウンロードを こちら(JPEG/89.5KB) からお願いします。
【3】ミトコンドリアと健康、免疫系への影響 高垣洋太郎(PDF/4.4Mb)※20250119修正ver2


書籍ご案内:
『トリチウムの危険性を探る』 アルジュン・マクジャニ著 天野光、崎山比早子、高垣洋太郎訳 2024年10月発行 緑風出版 定価 2200 円+税

■トリチウムの危険性を探る | 緑風出版
https://ryokufu.com/product/2410-6


▲このページの先頭に戻る
TOPページイベント > 高木学校 第25回市民講座「「アルジュン・マクジャニ著『トリチウムの危険性を探る』翻訳者から聞く」